「2020年問題」「教育改革」「英語プログラミング教育」などが話題になっています。
文部省が行う教育改革が2020年から始まります。
2018年から既に準備やテストなどを行っている学校もありますが、具体的にどのように変わるのでしょうか?
これから小学校に入学されるお子様をもつ保護者の方、現在小中学校在学されているお子様の保護者の皆さんにおいては
「いったいどうなるんだろう?」
「現在の学校教育の何が変わるのだろう?」
とご心配や疑問を持たれていらっしゃるのではないでしょうか?
そんな疑問を解決するために「2020年教育改革」についてまとめてみました。
なぜ変わる?学校教育が変わらなくてはいけない理由
世の中の変化に対応できる人材を育成するためには現在の教育内容では日本は取り残されてしまう可能性があると考えられています。
ITの発展・グローバル化の加速・少子高齢化による労働生産性の低迷など今後求められる人材が大きく変化します。
グローバル化とは国と国を分けている隔たり・障壁が小さくなることです。
グローバル化に対応するためには英語能力は欠かせないものとなり、それに加えてプログラミング教育で論理的思考を培うことにより世界に通用するような人材を育成する事が最重要な教育だと考えられています。
小学校でプログラミングが必須化されますが、
今求められる国際社会に対応できる人材を育成する事が学校教育の重要な課題であり、急速に変化する世の中に対応するために必要なのが今回の教育改革だという事です。
実際に子供向けのプログラミング言語を利用するだけでなく、プログラミング的思考力を養うことも重視されています。
2020年、具体的に学校教育は何が変わるのか?
小学校、中学校、高校の英語の授業内容が一部変更されるほか、大学入試方法が大幅に変更されます。
小学校での英語の授業
現在小学校5年生から行われていた英語の「外国語活動」の授業が小学校3年生から始まります。
英語=楽しいと感じることを目的とした体験型授業内容です。
2018年からすでに年間15コマの授業が導入されており2020年からは必修化され3~4年生で35コマの授業が行われます。
そして小学校5年生からは「英語」教科がスタートします。
中学1年生が習っている内容を、5~6年生で習うという授業内容になっています。
英単語600~700個を覚えることになります。
では、中学生の授業はどうなるのか?というと…中学生からはオールイングリッシュ授業になり全て英語で行います。
これは「聞く」と「話す」力を身につける為であり、従来の「読む」「書く」という授業に「聞く」「話す」を加えた「4技能バランス重視」に力を入れるためです。
大学入試
高校、大学教育も変わりますが大きく変わるのはやはり大学入試に関する事であり皆さんも一番気になる所ではないでしょうか?
2020年1月にセンター試験が廃止され、新たに「高等学校基礎学力テスト(仮称)」と「大学入学希望者学力テスト(仮称)」が始まります。
試験問題にも変化があります、理系問題に文系要素が入るというような各教科全てにおいて総合的な学力が無いと解けないような総合型試験問題になるようです。
それに加え国語・数学に「記述式問題」が導入され、英語は「4技能試験」「民間資格」「検定試験」を活用することになります。
2020年から実施されるという事ではありますが、すでに一部入試問題にも変化が見られるようなので、すでに大学入試改革は始まっていると言えるでしょう。
センター試験が大きく変化する事にともない、各大学の個別試験も大幅に変更されていきます。
具体的にはまだわかりませんが現在の入学試験方法は廃止され新たな入学試験になるのかもしれません。
まだまだ先じゃない。入学前から知っておきたい学校教育
センター試験が廃止され、大学入試試験が大きく変化する事にともない小学校、中学校、高校教育全てにおいても大きく変わろうとしているように感じたかもしれません。
今から小学校入学されるお子様や現在小・中学校に通われているお子様をお持ちの保護者の方々は、学校教育の変化に伴う実際の変化やそれに対応するにはいったいどのようにしたら良いのか?など、ご心配になったかもしれません。
ですが今の時代、早期英語教育は欠かせないと思いますので今回の改革は遅い位だと言えるでしょう。
センター試験廃止理由にはいくつか疑問もあり今後の行方が気になります、現在の高校教育もすでにグローバル化社会を意識したものになってきていますので急激に変化するというわけではなく、試験内容に合わせた授業を行い総合的な学力をつけるという学習に変わるという事だと思われます。
試験方法が変わる事による混乱は避けられませんが、過度に心配されたりする必要は無いといえるでしょう。
学校教育現場の教師の方々が現在にも増して大変になりプログラミング教育を生徒に教えるなど新たな試みに対応していかなくてはなりません、その指導者教育は今後どのようにしていくのかが今後の課題ではないでしょうか?