ランドセルを購入する時には、軽い・丈夫・使いやすいという機能面、そして色・形などのデザイン面は必ず確認をされると思いますが、ランドセルが壊れてしまった時の事も考えないといけません。
毎日の通学や学校生活の中で、歩いた振動で揺れ続けるほか、ぶつける、擦れる、落とす、投げる、雨に濡れる、背負ったまま走るなど、6年間お子様の学校生活と成長に合わせて、相棒として常に稼働するランドセル。
文房具や体操服、上履き、外履きと違って、基本的には買い替えることを前提としていないランドセルは、故障や破損の可能性が他の製品に比べてやや高くなりがちです。
ランドセルは値段の安いものでも3万円近く、高いものだと10万円以上もするんです。
壊れたから買い直しってなかなかできません。
値段だけでなく、小学校入学のためにいっぱい考えて悩んで買ったランドセル、ママ・パパ・おじいちゃん・おばあちゃんたちの気持ちのこもったランドセルです。
万が一壊れても、修理をして小学校卒業まで使い続けられるものを選びましょう。
使い続けられるランドセルを選ぶために「修理」「保証」対応がどうなっているのかもランドセルを選ぶ時に確認をしておきましょう。
ランドセルの壊れやすいところはここ
毎日背負って歩いたり走ったり、背負ったり下ろしたり常に何らかの衝撃を受け続けるランドセル。
一番故障がしやすいのは下記3か所です。
- 背カン
- 肩ベルト
- 錠前
壊れやすい『背カン』とは
「背カン」とは、肩ベルトとランドセル本体を肩の位置で接続している部分のことを言います。
近年、学習内容が複雑化したり、教科書が充実したり、最近では一人一台のタブレット端末が配られるようになり、子供たちの荷物はどんどん重くなっています。そ
のため、子供たちへの負担を軽減するために、かつては固定されているだけであった背カンが、しっかりと肩周りにフィットして衝撃を緩和できるように、動きやすいように進化していきました。
その結果として、構造が複雑になり、故障しやすくなったようです。
ただ、当サイトでご紹介しているランドセルに使われているような品質の確かな背カンの場合、故障してしまうのは大変稀なケースです。安価なランドセルの弱いプラスティック製の背カンの場合は壊れててしまうこともあるようです。
壊れやすい「肩ベルト」とは
肩ベルトはランドセルの重さを支え、背負う際や下ろす際に最も負担のかかる部分です。
自分が子供だったときのことを思い出すと、肩ベルトのサイズ調節の穴が広がってしまっていた友達や人口革の表面がひび割れてしまってボロボロになってしまった子、金具が破損してしまった子がいたことを視覚的に記憶しているという方も少なくないでしょう。
このように、歩く、走るといった動作で揺れるランドセル本体と体を繋ぐ部分が故障しやすいのです。
仮にこういった故障をリペアショップで修理する場合、背カンの交換は約7,000円前後、肩ベルトの補強は約3,000円前後、肩ベルトの金具交換は約1,000円前後が相場のようです。
肩ベルトに関しても、ランドセルメーカーやランドル工房では強い素材であるクラリーノ等の人工皮革や牛革等を使用しているためボロボロになって使えなくなるというケースは本当に稀です。
壊れやすい「錠前」とは

錠前とはランドセルのかぶせを本体に固定する部品のことです。
ランドセルを開け閉めするたびに使う部品で、最近ではワンタッチでロックが回るものなどもあります。
ワンタッチ式の場合、ワンタッチ機能が故障をしても手で回すことで閉めることができることが多いです。
また、全かぶせタイプのランドセルの場合は錠前がランドセルの底辺にあることから、衝撃を受けやすく故障してしまうこともあるようです。
ランドセルの保証には2種類あり。ランドセル工業会とは何?
ランドセルの保証には2種類があります。
- ランドセルメーカーの独自保証
- 日本ランドセル工業会の保証
ほとんどのメーカーや工房のランドセルには、両方の保証あるいはどちらかの保証がついています。
しかし、中には保証がなく修理対応をしていないランドセルもあるそうなので、念のために確認をしておきましょう。
- ランドセルメーカーの独自保証は6年間保証が主流です。
- 日本ランドセル工業会の保証は6年間保証となります。
日本ランドセル工業会ってなに?

ランドセルメーカーも修理保証などの対応をしてくれますが、それとは別にランドセルの保証をしてくれるのが「日本ランドセル工業会」です。
日本ランドセル工業会とは安心してランドセルを購入するための規格を定め、それの規格に合致したものに「ランドセル認定証」をつけています。
「ランドセル認定証」がついているランドセルは、6年間の修理対応を日本ランドセル工業会がおこなってくれます。


「ランドセル認定書」がつくランドセルとは?!
メーカー保証がついたランドセルが多くなりますので実際にはランドセル工業会の保証を使うことは少ないかもしれません。
でも、「安心して使えるランドセル」の基準を満たしているという目安になりますので、気になるランドセルに「ランドセル認定証」がついているかどうかを確認しても良いでしょう。
ランドセル認定証がつく規格
- すべての縫製が日本国内で行われ6年間の使用に耐え得るもの。
- 日本鞄協会発行の「信頼のマーク」を縫着したもの。
- 素材は皮革又は人工皮革とする。
- 形状はかぶせ部が本体を覆う長さで縦型であるもの。
- サイズは大マチ部分の内寸の縦(最高部)が31cm前後、幅が23cm前後であること。
修理のためだけの認定証ではないので、メーカー独自の保証をしているメーカーのものでも「ランドセル認定証」がついているものがほとんどです。
ランドセルの保証内容ってどんなかんじ?
保証といっても、全てが無料で修理保証される訳ではありません。
ランドセルに限ったことではありませんが、6年間の保証がついているといっても不注意・故意・誤った使い方による破損などは有償となります。
池田屋など一部メーカー・工房では壊れても壊されても6年間完全無料の修理保証がつくところもあります。

修理中のランドセルの代替アリ
ランドセルの修理には1ヵ月ほど時間がかかるようです。
その間使用できる代替ランドセルの用意があるメーカーとないメーカーがあります。
*保証はすべて6年です。
天使のはね | フィットちゃん | 土屋鞄 | 萬勇鞄 | |
保証の種類 | メーカー独自保証 | メーカー独自保証 | メーカー独自保証 | ランドセル工業の保証 |
代替ランドセル | ○ | ○ | ○ |
到着後に返品はできるの?
修理だけでなく、商品到着後の返品にも対応してくれるかどうかも保証の1つになります。
ほとんどのメーカーが到着後1週間以内、未使用品であれば返品を受け付けてくれるようです。
万が一に備えての購入方法 メーカーから直接購入がおすすめです。
ほとんどのランドセルには6年間の保証があり、修理対応に応じてくれます。
修理を依頼するときは、多くのメーカーでは基本的には「販売店」が修理受付の窓口になります。
販売店にランドセルを持って行くのってちょっと面倒ですよね(◎_◎;)
それに、引っ越しをしてしまったり、販売店が閉店してしまったりすることも考えられます。
その点、メーカーから直接購入をすると修理依頼の際にランドセルを梱包する手間は必要になってしまいますが、販売店に出向く必要もなく手配が完了してしまえるので、後のことを考えるとメーカーからの直接購入がおススメです。
楽天市場などでランドセルを販売されているお店もたくさんありますが、そういったお店も販売店の1つです。
購入後、何年も経ってしまうとどこで買ったか分からなくなった。ネットショップを閉店してた!なんてことも考えられます。
もしもの時のことを考えて、同じネットショップを利用するなら、メーカーの公式販売サイトを利用したほうが良いでしょう。
6年間安心して使うためのランドセルの保証や修理方法を確認しておく
ランドセルにはメーカー独自の保証、ランドセル工業会の保証があります。
ランドセル工業会の保証となる「ランドセル認定証」はランドセル工業会の会員企業のランドセルでなければつかないため、一部のメーカーや工房では独自の保証しかついていなこともあります。
でも、そのメーカーの保証が十分であれば、「ランドセル認定証」ついている必要がないとか判断できることもありますので、検討をするメーカーの保証内容をよく確認しましょう。
修理等の依頼がしやすくするために注文はメーカー公式のショッピングサイトからの注文がお勧めです。
実際にお店に行き、触って背負って「コレ!」と決めたら、お家に買ってネットで注文です。
ネット注文の方が販売店を介しないため、修理依頼もしやすく、購入履歴などもメーカー側が把握しやすくなるため対応がスムーズになるようですよ。