もうすぐ公立小学校に入学するお子さんがいると、学校生活で困らないためにあれこれ見につけておく必要があるのでは?という心配が出てきますよね
他のお子さんに取り残されないだけではなくちょっと上をいっていたいという欲も出てしまうのが親というものです。
では、最低限どんなことを身につけておくと安心なのでしょうか。
それがわかれば親も見守るストレスが減ることでしょう。学習面と生活面から提案していきますのでぜひ参考になさってみてください。
小学校入学前に学習面で身につけておくべきこととは?

小学校入学前に身につけておきたいことに
- ひらがなの読み書き
- 時計の読み方
- 数字
の3つがあります。
ひらがなの読み書き

学習面で身につけておくべきことの一つ目は「ひらがな」です。
特に大切なのは読み。
これができないと靴箱やコートかけの名前が読めず、お友達の場所を間違えて使ってしまうことがあります。
学校はひらがなくらい読めるだろうという認識で持ち物に名前を付けさせてものを管理させますので、読めないといちいち誰のものかを確認しなければいけなくなり、それが恥ずかしいと学校生活が苦痛になってしまいます。
名札も読めなければお友達の名前を呼んであげることもできません。
書きに関しては最低限自分の名前は書けるようにしておきます。
書かされる機会が多いため、これは確実に身につけさせておきましょう。
他のひらがなは完璧ではなくてもいいですが、書ける子がほとんどなのでお子さんが劣等感を抱かないようにできれば書けるようにしておきたいものです。
時間がかかっても正しい書き順で覚えさせると覚え直す手間もなくなります。
時計の読み方
二つ目の身につけておくべきことは「時計の読み方」です。
何分までにトイレに行っておくとか、何分以内にやるようにという指示にもうまく対応できるようになります。
自宅ではデジタル時計ではなく針時計に馴染ませておくようにしましょう。
そしてゲームの時間や食事の時間などを時計を見ながら意識させるようにします。時計を覚えると数字も自然と覚えやすくなります。
数の数え方
数字に関しては最低でも60まで(時計を意識してのことです)、できれば100までスムーズに数えられるといいですね。
おもちゃを片付ける時に数を数えながら行うとか、食事の時に「あといくつ残ってる?」と質問して数字に親しませるという工夫から始めてみてください。
学習面は自信がなくならないようにしてあげることが最も大切です。ちょっとでも覚えたら褒めてあげてできると思わせてあげてください。できることは好きになり、学びに向上心が生まれます。
しかしできないと諦めると失敗を恐れて覚えようとしなくなってしまいます。
幼児の発達には個人差もありますので、無理のない範囲で学習準備を進めておくのが理想です。
小学校入学前に生活面で身につけておくべきこととは?
生活をスムーズにするために入学前に身につけておきたいことは
- 起床時間・就寝時間を規則正しくすること
- あいさつの習慣
- 伝わるように話せること
この3つです。
起床時間・就寝時間を規則正しくすること

生活面で身につけておきたいのは「ある程度決まった時間に寝ることと起きること」です。
生活リズムが崩れると夜眠れなくなって学校で眠たくなり、成績や先生からの印象にも影響します。
疲れがたまれば友達と遊んでいても心から楽しめなくなるということもあります。もちろんからだにもよくありません。
お子さんによってどのくらい眠ればすっきりするかは多少差がありますから、よく眠るお子さんなら早めに寝せるようにしてください。
休みだからといって昼まで寝てしまうようなことのないよう、何時までには起こすというルールも決めておきましょう。お昼寝も20分くらいにとどめて夜の睡眠に影響が出ないように配慮します。
あいさつの習慣

「あいさつ」の習慣も毎日明るい気持ちで登校するために大切なことです。まずは親がお手本を見せてあげて恥ずかしい気持ちを取り除いてあげましょう。
あいさつをしていると近所の方もお子さんを気にかけてくれるようになりますし、変化に気づいて知らせてくれることもあります。
また、近所の方の顔を覚えることで不審者かどうかを認識できるようにもなるため、お子さんにとってメリットが大きい部分です。
大きな声で元気よく言えなくても大丈夫!まずはにこっとおじぎをするところから始めてみましょう。学校でも指導してくれますので、あまりいい子ちゃんを強要してストレスをかけないようにしてあげてください。
伝わるように話せること
「ちゃんと伝ること」を身に付けておけば学校生活がぐんと楽になります。
トイレに行きたくなった時に「トイレ!」としか言えない子もいますが、それでは怒られてしまったり上手く伝わらないでしょう。「トイレに行きたいです」と文章で言えるようにするため、単語だけで伝えてきた時は最後まで言わせるようにしてください。
友達とのトラブルがあると上手く伝えられない子は何かを隠しているように思われることもあります。普段から親子の会話を充実させておきたいですね。
失敗しても、できないことがあっても大丈夫!

小学校入学前は何かと不安が多いものですが、お友達と仲良くすることや先生に気に入られるようにいい子でいることばかり教え込むのはよくありません。
我慢はストレスになり、トラブルの元でもあります。
「先生は学校のお母さんだから助けてくれるんだよ」とか「できないこともこつこつやればできるようになるんだよ」と伝えながら大丈夫という気持ちを持たせてあげることもぜひ忘れないでください。
また、低学年のうちはトイレの失敗などもよくあることです。
心配しすぎは子どもに伝わってしまいますので、あれもこれもと頑張りすぎるのは禁物です。
失敗したり、できないことが何かあったときはどーんと大きく包んで安心できる家庭環境があれば心配しなくて大丈夫ですよ。