ランドセルの「素材」はランドセル選びのポインとの1つになります。
ランドセルに使われる素材には、人工皮革や牛革などいくつか種類がありそれぞれ特徴もありますのでランドセル選びの1つのポイントとなります。
大人の鞄であれば、皮製品が高級感もあって長く使える。というイメージがありますが、果たして子どものランドセルを大人の持ち物の基準に合わせてしまっても良いのかどうか?!
代表的なランドセルの素材を知って、子どもにピッタリのランドセルの素材がわかりますので素材の特徴などをご紹介します。
ランドセルの素材は主に3つ
ランドセルに使われる素材は大きく分けると下記の2つです。
- 人工皮革
- 天然皮革・・・牛革、コードバン(馬革)
人工皮革は天然の皮革のように人工的に作られた素材です。天然皮革は牛や馬の本当の皮のことです。
ランドセルに使われる天然皮革には、牛革とコードバン(馬革)があります。
ランドセルに使われる人工皮革は主にクラリーノと言われる素材です。
- 人工皮革
- 牛革
- コードバン(馬革)
人工皮革・牛革・コードバンの3つの素材のうち、ランドセル購入者の約8割が選んでいる素材は『人工皮革』です。
人工皮革の中でも一番人気は「クラリーノ」。
初めてのランドセル選びの方でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
一番人気の人工皮革の特徴は?
人工皮革とは本革の構造を模して、特殊な合成繊維でつくった不織布をベースにポリウレタン樹脂で加工した素材です。
ランドセルに使われる人工皮革には下記のようなものがあります。
- クラリーノ
- アンジュエール
- ベルバイオ
この中でもランドセルで最も多く使われている人工皮革は「クラリーノ」についてチェックしておきましょう。
ランドセル素材のトップシェア クラリーノとは?!
クラリーノは株式会社クラレが開発し、作っている人工皮革です。
- 軽い
- 雨に強い
- 傷に強い
- お手入れが簡単
- 色やデザインのバリエーションが豊富
- 使い込んだような味は出ない
子どもが使うものなので、軽くてお手入れがしやすいというのがクラリーノがランドセルの素材として支持されている大きな理由です。
クラリーノの種類
クラリーノには細かく分けると6つの種類があります。
- クラリーノ
- クラリーノエフ
- クラリーノレミニカ
- クラリーノタフロック
- クラリーノリピュート
- クラリーノロベニカ
クラリーノをベースとし、さらに機能を加えた素材が展開されています。
クラリーノ
軽さ・丈夫さ・お手入れのしやすさという特徴を持った素材。
人工皮革は合成皮革と違い、不織布層使っています。
不織布層は薄い繊維シートを何枚も重ねた不織布を合成樹脂などで接合したものです。
不織布層は伸び縮みすることができるため、引っ張り・引き裂き・折り曲げに対応する力があります。
また、水にも強いため雨による型崩れなどはなく、お手入れも中性洗剤と水拭きだけできれいになります。
クラリーノエフ
クラリーノをベースにして、表面の質感をより牛革に近づけた素材です。
クラリーノエフにはさらに種類があります。
- クラリーノエフ
- クラリーノエフ2・・牛革のような光沢、しわを抑えた素材
- クラリーノエフ3・・光沢をのこしたまま牛革のようなしわを抑えた素材
クラリーノエフの撥水性を高めたのが「クラリーノエフ レインガード」です。
- クラリーノエフ レインガードFα・・・革の風合いを持たせた素材
- クラリーノエフ レインガードFx・・・艶のあるシボ感で本革の風合いを持つ
- クラリーノエフ レインガードニューモST・・・フィットちゃんランドセル独自のクラリーノ素材
クラリーノレミニカ
クラリーノをベースにしてさらに表面の耐性を高めています。
ツヤツヤした質感のため、女の子向けのパール調のランドセルに使われています。
クラリーノタフロック
レミニカよりも強度が強い素材。
傷にとても強く、男の子向けのランドセルに使われています。
クラリーノタフロックNEO
クラリーノの中で最も丈夫で強い。
クラリーノリピュート
表面がメタリック調になっているクラリーノです。
メタリックカラーの個性的なランドセルの素材として使われています。
クラリーノロベニカ
通気性のよいクラリーノで、背あてや肩ベルトの部分に使われています。
ランドセルも本物志向 天然皮革の特徴は?
ランドセルに使われる天然皮革は、牛革・コードバン(馬革)になります。
牛革には、スムース、ボルサ、ヌメ革などがあります。
コードバンは馬のお尻の一部で、一頭からランドセルのカブセ(蓋の部分)2つ分しかとれない貴重な素材です。美しい艶と高級感がある手触りが特徴
革は使いこめば味が出る。と言われていますが、ランドセルで使われる天然皮革は防水加工されることにより「味が出る」ということは無いそうです。
「味が出る」ランドセルと感がえるなら防水加工のされていないヌメ革などになります。
- 高級感がある
- 革の耐久性が高い
- 重たい
- 雨に弱い
- お手入れが必要
- 値段が高い
素材の強さ | お手入れ | 重さ | 耐水性 | カラー デザイン | 値段 | |
---|---|---|---|---|---|---|
人工皮革 | ○ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
牛革 | ◎ | △ | △ | △ | △ | △ |
コードバン | ◎ | △ | △ | △ | △ | △ 一番高い |
上記に3つの素材の特徴を簡単にまとめました。人工皮革が一番人気であることがお分かりいただけると思います。
しかし、軽くて安くてお手入れ簡単だから人工皮革!という選択ももちろんアリですが、自分の持ち物を大切に丁寧にお手入れをしながら使って欲しい。という想いなどで、牛革やコードバンを選ぶ方もいらっしゃいます。
子どもの性格や保護者の方の思いから素材選びをしてみてみるのがおススメですよ。
ランドセルの素材のお勧めは人工皮革
ランドセルの素材には
- 人工皮革
- 牛革
- コードバン
の3つがあることをご紹介しました。
この中で、いちばん人気があり、そして一番お勧めなのが軽くて丈夫な「人工皮革」です。
人工皮革は使い込んだような味や温かみは出ませんが、雨水や傷にも強いので6年間ほぼ問題なく使えることがほとんどです。
本物志向の方には、人工皮革ってどうなの?!と思ってしまいますが、ランドセルはあくまでも「子どもが使うもの」ということを考えて素材選びをしたいですよね。
また、素材選びがランドセルの予算を左右します。ランドセルの値段が『人工皮革 < 牛革 < コードバン』 となっていることも知っておきましょう。